直島といえば

直島といえば何が浮かぶか。

アートの町。私はまずこれが頭に浮かんだこともあり、香川訪問の帰りに立ち寄りました。古民家の保存・再生を施した家プロジェクトはぶらぶら歩いて散策する楽しみがありますが、芸術の町と工業の町が大きく分断されている感じがありました。

ベネッセ直島文化村のよく創られていて、気持ちよく散策できます、そして是非訪れて欲しいのは、観光案内にも小さくしか載っていない三菱マテリアル直島精錬所内にある「香川県直島環境センター」です。環境予防を怠った場合、そのコストが一体どれだけ高くつくかということが良くわかります。(10年で総額500億円*1)

Google earthでみると、島の北部は緑に囲まれておらず、三菱マテリアル直島精錬所などがあることがわかります。

香川県直島環境センターは、豊島に不法投棄された産業廃棄物などを中間処理する施設です。(直島町の家庭からでるゴミの処理施設でもある)

現在豊島には、昭和50年代後半〜平成2年にかけて産業廃棄物処理業者が捨てられたシュレッダーダスト(自動車などからリサイクルできるものを取り除いた後に残るゴミ)には、表面遮水・透気シートというのがかぶせてあり、処理する分を随時クレーンで採掘し、それをダンプトラックで運び出し、コンテナを船で直島まで運んでいます。処理方法は溶融ですが、Newsにはならない程度の爆発事故がおきているようです*2。


見学に行くと、豊島問題を思い起こさせますが、一方「立派な設備ができ、これで豊島からゴミが見えなくなる日がくるね、よかったね」という感じも受けなくはないです。そんなところをアートが支えていけるんじゃないかな。まだわずかかもしれないけれど若い人は環境にいいことやるのは当然だよねという風潮になりつつあり、興味を持っている人も多い、そんなアートがあれば直島がより魅力的になりそうですね。