環境を変えるということ

ひさびさに、『ばかの壁』を読んでみたら、以前目を通したときよりも、腑に落ちる。

仕事が専門家していくということは、入出力が限定されていくということ。限定化するということはコンピュータならば一つのプログラムだけを繰り返しているようなものです。健康な状態というのは、プログラムの編成替えをして、常に様々な入出力をしていることなのかもしれません。

私自身、東京大学に勤務している間とその後では、辞める前が前世だったんじゃないか、というくらいに見える世界が変わった。結構、大学に批判的な意見を在職中から自由に言っていたつもりでしたが、それでも辞めてみると、いかに自分が制限されていたかがよくわかった。この制限は外れてみないとわからない。それこそが無意識というものです。

気がつけば、マニュアルに頼る人間になっていた。
形は、こうあるべきだ、というのが無意識のうちに働いていたことに、気づいた。

今関わっている組織は、仕組みに頼るのではなく、その都度、周りの気持ちを考えての判断で行動する。
それが、その組織がうまく回っている理由の一つだと思う。