アトリエと畑のあるくらし

津市の田舎でどんな暮らしをしているのだろう。

自宅のアトリエで彫金などを制作する傍ら、畑から摘んだブルーベリーでジャムを作ったりしている、という話を聞き、一度訪れてみたいと思っていた。


訪れたのは、津市白山町。
道路沿いに民家が点々とたち、田んぼや畑が広がる。蔵つきの大きな民家にお邪魔した。


アトリエの窓には、ガラス玉のオブジェや、ウールのマフラーなどの作品。


マフラーは、ウールから糸車で糸を紡いだそう!写真左は、現在使用中の西洋式の糸車。写真右は、日本式の糸車。祖父母の代から使われてきた糸車も残っている。


以前育てた綿花。綿花から、糸を紡ぎ、生地まで作ったこともあるそう。綿花は1年目は成功したものの、2年目以降はうまく栽培できなくなったそう。ちなみに、戦国時代には三河・伊勢・松坂をはじめ、各地で綿花の栽培が行われていたという。かつてのように自作の綿花から作られる伊勢木綿松坂木綿はないのだろうかと、日本の綿の栽培地ガイド をみると、三重では綿花栽培を行っているところはまだないみたい。(参考:いせ木綿


玄関には、庭で育てているアケビの蔦を編んだ籠。軒先には、自家栽培のシイタケを天日干し。裏庭には、レモンやオレンジの木がある。


無農薬のレモンを皮ごとつかったシフォンケーキをいただいた。アクセントになっていたレモンのアイシングが美味しかった♪オレンジは、すっぱそうな見た目をよそに、甘くてみずみずしかった。とても満ちた気分になった。

ざっと聞いただけでも、バラエティに富んだ農作物を作っています。米、しいたけ、なめこブロッコフラワー、長芋、白菜、ネギ、じゃがいも、青梗菜、ブルーベリー、キウィ、オレンジ、レモン、柚子・・・。育てている野菜のチョイスがいい、食べてみたい野菜が多い。

もちろん、つくる・味わう楽しみで満たされるには、毎日それだけ働いているのですね。アトリエと畑、素敵な暮らしですね♪