心地いい生活環境の条件 − 近所の商店

ロンドン生活は1年半が過ぎ、だんだんと好きになってきました。今住んでいるところは、HackneyとIslingtonの間くらいにあり黒人の人たちが多い地域との境目に位置している。いろいろな国籍の人がほどよく混ざっていて居心地がいい、というのが一つの理由ですが、何より、近所の商店がいいこと。買いたいと思う日々の食材が手に入る。元気な商店があることは、ありたい街の姿の一要素。


●オーガニック食材店
オーガニック食材店はいろいろと試しているけれど、結局は近場にあるところを一番利用する。近所にあるMother Earthというお店がかなり良い。地元の人もよく出入りしているお店で、この近辺に全部で3店舗、20年以上も運営されているそう。

なぜうまく行っているのか。自分なりに考えてみると、

  • 同様の商品を扱う店が近所にない。質の高い商品を扱うスーパーマーケット、オーガニックのパンが唯一買えるお店が徒歩圏内にない
  • 良いものを作る熱意ある生産者を応援するべく、質の良い商品を扱うが、単に包装済みの食材だけでなく、手作りのお惣菜やローフード、ケーキ、パンなども買える(惣菜以外は、パン製造を行う個人事業主などから直接購入しているよう)。
  • 質の良さを求める人たちも暮らす地域。
  • 隣に、新鮮な食材が売りの八百屋がある(後述)


左側が新しい店舗として増設中のもので、明日いよいよ開店する模様。しかも、雑穀、米、豆の量り売りのお店。こんなお店が欲しかった!開店に向けて作業中ですが、お店はこんな感じ。使い方がわからないものも多いけど、少量から帰るなら是非利用したい。

 

こういう量り売りのお店が近所に欲しいと思う人は多いと思う。なぜこれまで出てこなかったのか、あるいはそういうお店を自分が知らないだけなのか。商品の回転が読みづらく、発注管理が難しいのか。今後どうなっていくか楽しみです。


●新鮮で美味しい野菜を扱う八百屋
ここの八百屋さんは自転車で買いに来る人もいる程、地元の人に親しまれている。ここで扱う野菜は美味しいし、基本バラで購入できるので有難い。価格が手頃(玉ねぎ5つ、ブロッコリー1つ、オレンジ4つ、人参4本で3ポンド弱)な他に、夜10時までやっていたり必要な時に手が届くから。常に店員さんは6人程いて、延々と野菜を補充してくれています。中東出身と思われるスタッフの皆さんはとても勤勉で頭が下がります。


●魚屋
日本の魚屋に比べると随分少ない種類しか扱っていませんが、新鮮な魚を購入できる場所はロンドンでは限られているので、とても重宝しています。英国人に受け入れられる調理済みの商品を置けば、もう少しお客さんが増えると思うんだけどな。
 

(生活環境として近所のお店について書きましたが、自然&水辺に近いところを好む私としては、スウェーデンのカールスクローナが今でもなお理想郷、この街の良さは語られることがあまりないようなので別途おさらいしたい)。

                        • -

追記(2012年2月8日):プルーン15粒程度で33ペンス!安い。一人で食べるならこの量で十分。準備中といった雰囲気が残る店内に、早速、開店日当日に立ち寄ってみたわけです。量り売り形式の商品には、洗剤、シャンプーをはじめ、豆、ドライフルーツ、雑穀など計70種類程度の商品だといいます。続けていくのに課題は多いと思うけど、この店舗形式、やっぱりいい。